〇かすまきの由来　　

昔、大陸との交易が盛んであった対馬は大いに栄えていました。当時、対馬藩では国の幸を喜び縁起のよい菓子として「加　　寿万喜」が生まれたと伝えられています。当時は限られた人々の菓子でしたが、明治に入ってから一般化されて以来「対馬の　菓子」として今日に及んでいます。

　〇ひとつばたご饅頭の命名

　対馬、最北端、鰐浦地区の山々に5月上旬になると咲く、ひとつばたごの花木は大陸系植物で、国内では珍しく、昭和３年１　　月１８日に国の天然記念物の指定を受け、昭和５５年４月１日には、上対馬町の花木に指定されました。

　昭和５８年１月１日・・・昭和天皇陛下御製　「我が庭のひとつばたごを見つつ思ふ対馬の春を」この花が咲く５月には鰐浦地　区の山々を真っ白い花で覆います。月夜ともなれば波静かな湾内を花影で照らすので「ウミテラシ」と言われ、更に珍しい木と　いうことで「ナンジャモンジャ」とも言われております。

　以上のような「ひとつばたご」の花に因んで『ひとつばたご饅頭』を謹製致しました。贈る人の優しさと床しさを『ひとつばたご饅　頭』に託し、味でお伝えする銘菓として品質の向上に日夜、努めております。御賞味下さいませ。